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「令和6年地球温暖化影響調査レポート」の公表  2025-10-01

 
 農林水産省は、令和6年に発生した地球温暖化の影響やその適応策などに関する都道府県からの報告について、「令和6年地球温暖化影響調査レポート」として取りまとめた。
 なお、令和7年3月28日に「令和6年夏の記録的高温に係る影響と効果のあった適応策等の状況レポート」において速報値として公表した水稲高温耐性品種の作付状況について、今回の公表で確定値に更新している。
 
●水稲
 出穂期以降の高温による白未熟粒が発生し、西日本では5割から6割、東日本では3割から4割の地域に影響がみられた。また、夏季の高温によるカメムシ等の虫害も発生し、東日本では2割から3割の地域で影響がみられた。発生抑制のため、水管理の徹底、高温耐性品種の導入(高温耐性品種の作付面積:20.6万ha、作付割合:16.4%)、施肥管理の実施などが行われている。
 
●果樹
 りんごでは、花芽形成期から開花期までの高温による着果不良が発生し、北日本では6割から7割の地域で影響がみられた。ぶどうでは、果実肥大期以降の高温による着色不良・着色遅延が発生し、西日本では4割から5割の地域で影響がみられた。
 うんしゅうみかんでは、果実肥大期以降の高温による日焼け果が発生し、西日本では4割から5割の地域で影響がみられた。
 りんご、ぶどうの着色不良・着色遅延対策として、着色の優れた品種や着色を気にしなくてよい品種の導入など、日焼け果対策として、りんごでは遮光資材の活用、うんしゅうみかんではカルシウム剤の散布、樹冠表層の摘果、遮光資材の活用などが行われている。
 
●野菜
 トマトでは、高温・少雨により着花・着果不良が発生し、東日本及び西日本では4割から5割の地域で影響がみられた。いちごでは、高温により花芽分化の遅れが発生し、西日本で5割から6割、東日本で4割から5割の地域で影響がみられた。
 トマトの着花・着果不良対策として遮光資材や遮熱剤の利用、細霧冷房・循環扇、新品種の導入など、いちごの花芽分化対策として遮光資材や遮熱剤の利用、新品種の導入、クラウンの冷却などが行われている。
 
●畜産
 乳用牛では、高温による乳量・乳成分の低下が発生し、東日本では3割から4割、西日本では2割から3割の地域で影響がみられた。乳量・乳成分の低下対策として牛舎の送風・換気などが行われている。
 
●新たな品目への取組
 温暖化による新たな品目への取組として、かんしょ(北海道、秋田)、もも(青森)、すだち(山形)、レモン(長野、鳥取、広島)などの栽培に取り組まれている。
 
詳細は>>こちらから
 

 
 
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