書籍紹介『地味にスゴい! 農業をささえる生きもの図鑑』 | 2023-02-27 |
| | 世に数多ある生きものから、「農業をささえる」生きものを紹介する「生きもの図鑑」の登場である。 「テントウムシがイチゴを守っている」ってどういうこと? 私たちが毎日食べているご飯や野菜が作られるときに、実は、魚や昆虫、鳥、その他多くの生きものが除草や害虫退治に活躍している。その様子がていねいに紹介されている。 「米づくり」「野菜・くだものづくり」「土をつくる」の各章では、生きものの紹介だけでなく、どのように働いているのか(「生きものパワー全開!!」)や、害虫のまさかの働き(「きらわれものの言い分!」)、農薬とは、害虫とは(「いっしょに考えよう!」)などにも触れていて新たな気づきになるだろう。自由研究のヒントにもなりそうだ。小学校高学年向けとあるが、大人にも楽しめる内容だ。 マンガやイラスト、写真などを多く、大きく使ってとてもわかりやすい。マンガには筆者の谷本雄治さん(当HPのコラム「むしたちの日曜日」でおなじみのプチ生物研究家)も登場しているので必見だ。虫が苦手、という人にも取りつきやすい一冊となるのではないだろうか。    
  『地味にスゴい! 農業をささえる生きもの図鑑』 谷本雄治 著 A4変型判 150ページ 定価 5200円+税 小峰書店 発行
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コラム:アシヒダナメクジ――闇にまぎれて花に酔う(むしたちの日曜日106) |
キツツキという和名の鳥はいない。
それでもコゲラやアカゲラを見れば、総称としての「キツツキ」がいたと言っても支障はない。キツツキ科の鳥に属するからである。
異称として「ケラ」があるからケラ科があってもよさそうなものなのに、そうなる... |
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