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パッションフルーツの現地技術実証調査現地検討会を開催(千葉県木更津市)  2016-09-21

 
 地球温暖化適応策推進協議会(事務局:(一社)全国農業改良普及支援協会内)は、近年の温暖化傾向の中で、多くの作物が少なからず高温障害が発生している中において、高温耐性品種の導入実証を千葉県と連携して行うこととなった。
 
◆◆◆
 
 千葉県はもともと温暖な地域であることから、亜熱帯果樹を栽培する環境条件は他の都県に比べ整っており、これまでにも各種亜熱帯果樹の栽培が試みられるなど、先駆的な地域である。
 実証事業を行う木更津市岩根地区は、施設花き生産の盛んな地域であったが、温暖化に伴う夏季の高温と暖冬により、花苗栽培は年々、厳しさが増すとともに、さらに景気の低迷や価格の下落等の追い打ちを受け、経営環境は一段と厳しさが増してきた。
 
 このため、「木更津・袖ヶ浦・富津・君津鉢花生産者の実行委員会」において新たな品目の導入について検討が行われた結果、既存施設を活用できること、また、定植1年目から収穫が可能であること、苗の自家育成ができ、かつ果実生産・加工など多方面に活用できることなどの点からパッションフルーツを導入することとなった。
 これにあわせて「木更津・袖ヶ浦熱帯花き果樹研究会・熱帯村」が新たに設立され、現在に至っている。しかし、亜熱帯果樹の栽培技術等に関する歴史は浅く、試行錯誤の栽培が行われてきた。
 
 そこで、今年度千葉県では、国の「気候変動適応産地づくり支援事業」のうち新設された「高温耐性品種等導入実証事業」の採択を受け、亜熱帯果樹であるパッションフルーツの栽培技術実証を行い、地域に即した栽培技術体系を確立し、将来的に地域に定着し得る新作物としての確立をめざしている。
 
 8月9日(火)、地球温暖化適応策検討委員会の関係者が集まり、現地検討会を開催した。当日は、台風5号が千葉県沖を通過したものの、天候の崩れは免れ、台風一過のような晴天となり、気温36.9℃と猛烈な暑さの中での検討会となったが、専門家からの貴重なアドバイスを受ける絶好の機会となった。
 
 初めに木更津市岩根地区のパッションフルーツ栽培圃場において、生産者から栽培の経緯や栽培上の問題点等について説明を受けた。
 
 
左:パッションフルーツの花 / 右:露地栽培のパッションフルーツ
 
 
左:生育状況等を説明する熱帯花き果樹研究会・熱帯村 地曳会長
右:たわわに実ったパッションフルーツ

 
施設栽培のパッションフルーツを前に、国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点の緒方主任研究員による技術指導
 
 その後、君津合同庁舎会議室において、君津農業事務所改良普及課中央グループの三枝専門技術指導員から、木更津地域におけるパッションフルーツの栽培の現状や問題点等について説明を受け、協議を行った。
 
 
左:総合検討会の様子(君津合同庁舎会議室)
右:温暖化適応技術に関する質問に答える地球温暖化適応技術検討委員会の大原委員長(左)と同委員会委員であり国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点の緒方主任研究員(右)

 
 参加者からの「施設栽培における夏季の高温対策」、「露地栽培における生育量の確保」、「老齢樹の改植」、「地域に適した品種の検討と導入」、「土づくりや施肥技術の確立」、「病害虫対策」等の質問に対して、大原委員長、緒方主任研究員からアドバイスがあった。
 
 これらを踏まえ、今後は関係者が連携して、改善すべき部分から順次改善を進め、地域に根ざした果樹としての技術体系の確立をめざして行くこととしている。(農業温暖化ネット事務局)
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