ログイン会員登録 RSS購読
こんにちは、ゲストさん
トップ > お知らせ
お知らせ
前を見る 次を見る
(東京大学ほか)気候変動の総費用―生物多様性や人間健康などの非市場価値 と2℃目標―  2023-08-04

 
東京大学大学院らの研究グループは、気候変動の緩和費用のほか、生物多様性の損失や人間の健康被害といった非市場価値の貨幣換算結果を合算して気候変動の総費用を推計した。
その結果、生物多様性の損失や人間健康への被害といった非市場価値を考慮し、それらの将来価値を高く見積もる(割引率が低い)場合、パリ協定で合意された2℃目標という温暖化レベル(RCP)の達成が経済的にも不適切ではないことが明らかとなった。
 
 
●全世界の気候変動にかかる総費用を新たに推計。総費用には、気候変動の緩和策に必要な費用と、緩和後も残る気候変動の経済被害に加えて、生物多様性の損失や健康被害といった非市場価値を貨幣換算したうえで合算されている。
●非市場価値への影響を考慮し、将来価値を高く見積もると2℃目標は経済的にも不適切ではない。一方、どの温度目標でも持続可能な社会(SSP1)を構築すれば気候変動の総費用は少なく抑えることができ、気候変動対策以外も含めて持続可能な社会を目指すことが重要である。
●本研究成果は、気候変動を生物多様性や健康の問題と一体的に取り扱う必要があることに加え、生物多様性や人間健康などGDPには計上されない非市場価値や、ここでは考慮されていない大規模不可逆事象などのリスクなどを我々がどの程度重視し、どのように受容・対処するかという価値判断、さらには太陽光発電や風力発電の低コスト化など科学技術イノベーションによる緩和費用の削減によって、将来採りうる最適な温度目標が大きく変わり得ることを明確に示唆しており、今後の気候変動対策の推進に、大いに資すると期待される。
 
 
詳細は>>こちらから

 
 
過去のお知らせ一覧
2025/05/08
(東北農政局)東北地域における暑熱対策webセミナー(オンライン)
2025/04/25
(農研機構)積雪地帯における麦類の生育時期の推定を可能に-温暖化と積雪減少が越冬麦類の生育時期を早めている-
2025/04/18
(農研機構)「2024年夏季の農業気象(高温に関する指標)」を掲載
2025/04/17
「農林水産分野GHG排出削減技術海外展開パッケージ 基本的考え方」の公表について
2025/04/16
「農林水産省地球温暖化対策計画」の改定について
2025/04/11
(農畜産業振興機構)「砂糖類・でん粉情報」最新号4月号をホームページに掲載
2025/04/09
(筑波産学連携支援センターほか)第246回農林交流センターワークショップ「Pythonによるメッシュ農業気象データ利用講習会」
2025/03/18
(農研機構ほか)次世代の環境配慮型施設園芸の確立に向けた実証事業を開始-施設園芸の電化推進を通じてカーボンニュートラル実現へ貢献-
2025/03/12
(農研機構)バイオ炭の農地施用による炭素貯留量を簡便に算出する手法を開発-バイオ炭の普及促進と炭素クレジット創出への貢献に期待-
2025/03/07
(農研機構)温暖化に対応したミカンとアボカドの適地予測マップ-各産地での気候変動適応計画の策定に活用できる-
次の10件 >
注目情報
  コラム:クサギカメムシ――はたしてどこまで悪者か(むしたちの日曜日112)
注目情報PHOTO  今年も花粉症のシーズンがやってきた。付き合いが始まってからかなりの年数になる。  そこで 思うのは、カメムシとの関係だ。温暖化の影響もあってカメムシ類のいくつかは北上していると聞くのだが、実際のところどうなのか。ごく狭い範囲の自分の身の...
もっと見る