Warning: get_class() expects parameter 1 to be object, string given in /usr/local/lib/php/ratio/wnet/user/control/contents/articleDetailAgent.php on line 49 地球温暖化と気候変動の対策情報サイト/農業温暖化ネット
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夏秋ギクの開花遅延について  2012-02-01

 
以前はお盆前の需要期に収穫・出荷していた小菊の品種が、近年はお盆の時期に咲かずに、出荷できません。高温の影響でしょうか。品種を変更せずに出来る対策を教えてください。
A1
  2012-02-01

 
 現状、夏秋需要期における露地コギク生産では、積極的な開花調節がほとんど行われず自然開花期の異なる多くの品種を作付けして対応しており、主に施設で生産される輪ギク、スプレーギクのような積極的な開花調節は導入されておりません。そのため、ご質問にあるように近年の温暖化の影響と思われる気候変動によって、露地コギク生産において出荷期が安定せず問題となっております。キクの開花は、品種のもつ日長と温度に対する反応特性によって決まります。 7月~8月に自然開花する品種群では、その開花が生育期間中の温度の影響を比較的強く受け、花芽分化・発達期に平年より気温が高く推移すると、高温の影響により開花遅延を起こします。一方、この時期に気温が平年より低く推移すると開花期が早まることも考えられます。高温でのキクの開花遅延の程度については品種間差があることが知られていますので、対策としては、高温の影響により開花遅延を起しにくい品種を選定することが重要です。しかし残念ながら、コギクではこのあたりの情報が十分集積されておりません。今後の情報の集積が待たれます。
 
 近年の度重なる異常気象に対応してお盆・お彼岸といった特定の物日に対応した露地コギクの需要期安定出荷を達成するためには、主に施設で生産される輪ギク、スプレーギクのように夏秋需要期生産に対応可能な特性をもつ品種を活用した積極的な開花調節の導入を検討していくことが必要かもしれません。最近、いくつかの公的機関においてこのような問題に対応するための試験研究が行われておりますので、近い将来、露地コギクの需要期安定出荷技術が開発されることが期待されます。
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