Warning: get_class() expects parameter 1 to be object, string given in /usr/local/lib/php/ratio/wnet/user/control/contents/articleDetailAgent.php on line 49 地球温暖化と気候変動の対策情報サイト/農業温暖化ネット
ログイン会員登録 RSS購読
こんにちは、ゲストさん
トップ > 温暖化Q&A
温暖化Q&A
前を見る 次を見る 一覧に戻る
Q
夏秋トマトの裂果の原因を教えてください  2012-03-19

 
 以前から、夏秋トマトの裂果の発生が問題となっていましたが、特に近年、発生が多くなっているようです。品種差もありますが、施肥管理の違いによっても裂果の発生に差があると聞きました。どのような理由によるものなのでしょうか。
A1
  2012-03-19

 
 裂果は、果実へ流入する水と同化産物が多い場合、果実が肥大するスピードに、表面のクチクラと表層細胞の伸張が間に合わず、表層に亀裂を生じることで発生します。
 例えば養液栽培の場合に、養液のECが低く、植物が水を吸いやすい条件では、果実へ水が流入し果実が大きくなりやすくなり、発生しやすくなります。同じことは土耕栽培でもいえますので、施肥管理により、植物が十分な水を吸え、果実へ水分が肥大以上に流入するような条件で発生が増えます。栽培管理的には、潅水の影響が大きいといえます。この他、発生要因として、高温、湿度の差が大きいとき、強日射などの環境要因のほか、果実負担が低いとき、低頻度・多量の潅水、低EC条件などの耕種的要因が関与します。実際の栽培現場では、色々な要因が重なり発生しているので、例えば、多発しているときに、施肥管理や潅水方法を徹底しても減らすことはできるかもしれませんが、完全に防ぐことは難しいかもしれません。強日射を防ぐ遮光は裂果の発生を抑えることに有効ですが、光合成を阻害するため果実の肥大、つまり収量は減収する場合があります。果実の発達が悪く空洞果が発生するような条件(曇天が続くような場合)では裂果発生は少なくなります。
 ちなみに裂果が発生しにくい品種は、果実の表面が硬い品種が多いです。心止り性品種で、果実が葉に隠れやすく、卵型した果皮が硬い加工用トマトなどでは発生が少ないです。裂果発生の多い品種を用いた場合に裂果の発生を抑えるためには、環境制御、草勢管理、肥培管理、潅水方法など総合的に判断し、ネックとなっている要因を改善する有効な対策をとることが必要になると思われます。
記事リストに戻る
過去のQ&Aを検索する
過去のQ&Aを条件検索できます
分野で絞り込み
キーワード検索
期間で絞り込み
から
都道府県を指定
Q&Aに質問を送信する
Q&A質問フォームへ
みんなの農業広場