ログイン会員登録 RSS購読
こんにちは、ゲストさん
トップ対策情報
対策情報
水稲 麦・大豆 野菜 果樹 花き 畜産 その他
一覧に戻る
(平成27年度実証調査・福井県)気象変動の影響を踏まえた農作物の被害回避・軽減対策技術の確立に関する現地技術実証調査(要約版)  2016-05-06

 
平成27年度気候変動産地づくり支援事業報告書から、福井県の実証報告(要約版)をご紹介します。
 
微気象センサータグの設置による積算気温に基づいた適期刈取の実施による品質、食味向上効果の実証
●調査のねらい
・微気象センサータグによる積算気温を基に適期刈取作業を実施し、米の外観品質および食味向上効果を実証する。
 
●調査結果
・コシヒカリでは登熟期の高温により白未熟粒が発生しやすく、適期田植え等の栽培時期の調整を行うなど、気象変動に対応していく必要がある。
・圃場ごとの気温のデータは概ねアメダスデータと相関があるとみられることから補正値を定めた上でアメダスデータの活用も図る。
 
●今後の課題
・センサータグの気温センサーの精度を高めるため、直射日光の影響を最小限にするため通風式シェルター内に設置するなどの改善が必要である。
 
リモートセンシングを利用した水稲の葉色把握による玄米タンパク含有量に基づく圃場仕分けと適正施肥量の検証
●調査のねらい
人工衛星を活用して水稲の葉色を把握し、食味が低い圃場の仕分けと次年度の適正施肥量について検証する
 
●調査結果
・衛星画像による葉色から、高温による窒素流亡の程度判定ができ、追肥が必要な圃場を特定することができるが、天候不順により衛星画像が得られず、登熟期間の葉色と玄米タンパク含有量を実証することはできなかった。
 
●今後の課題
・人工衛星による撮影は天候によるリスクが大きく、必要とする生育ステージに必ず撮影できるとは限らない。このため、曇雨天により撮影ができない場合などにおいては、過去データや前後の撮影画像から傾向を推定するための補正値を定める必要がある。
・追肥等は幼穂形成期から出穂期までに行うため、この時期に出穂期以降の精度の高い気象予測をすることが必要である。
 
※実証調査の詳細は、以下からご覧になれます
「気象変動の影響を踏まえた農作物の被害回避・軽減対策技術の確立に関する現地技術実証調査」(福井県水田農業レベルアップ委員会 気候変動適応部会)

『平成27年度気候変動適応産地づくり支援事業報告書 ~ICTによる水稲高温障害軽減・回避技術の実証~』より)
 
対策情報を検索する
この分野の対策情報を検索できます
中分類で絞り込み
キーワード検索
期間で絞り込み
から
注目情報
  コラム:寒暖変動しながら暖冬(あぜみち気象散歩102)
注目情報PHOTO  秋に続き、この冬も寒暖変動が激しかった。11月頃から約2週間の周期で気温が変動した(図1)。 暖冬だが約2週間ごとに寒気入り大きく変動 図1 地域平均気温平年偏差5日移動平均時系列(2023年12月~2024年2月)(気象庁)...
もっと見る