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(平成28年度実証調査・千葉県)パッションフルーツ施設栽培における高温対策と露地栽培の実証(要約版)   2017-10-04

 
平成28年度気候変動適応産地づくり支援事業報告書から、千葉県の実証報告(要約版)をご紹介します。
遮熱剤処理と耐暑性品種導入及び露地栽培による夏期の着果効果検証
●調査のねらい
ア ハウス外面に遮熱剤を塗布し、夏期ハウス内の温度を下げることで、発蕾停止状況の緩和が図れるか検証する。
イ 耐暑性が高いと思われる品種(サマークイーン)を試験導入することで、夏期の発蕾停止状況を緩和できるか検証する。
ウ 2年生の株を用いた露地栽培を行い、ハウス栽培との組み合わせで安定生産の可能性を検証する。
 
●調査結果
ア 遮熱剤塗布により、ハウス内温度を最大4℃低下させることができたが、夏期の発蕾への効果は確認できなかった。花芽形成には夜温が影響しているという情報があり、遮熱剤塗布による夜温の低下効果は最大2℃で、効果発現には至らなかったものと思われる。ただ、室温を下げることでショ糖含量の低下を抑える効果が期待できるものと思われる。
イ 試験導入した「サマークイーン」は、苗の充実度が高かったこともあり、早期の収量は高い傾向であったが、夏期の発蕾・開花は少なく、秋期の収穫数も「紫100g 玉」に比して少ない傾向であり、耐暑性は確認できなかった。ただ、糖含量、糖酸比とも高く外観は「紫100g 玉」と同等であることから、青果用として期待できるものと思われる。
ウ 露地栽培は、2年生の苗を用いたことで8月11日から収穫が開始され、夏期の発蕾・開花の停止も一時的であったことから、ハウス栽培と露地栽培の組み合わせにより安定した収穫ができる。
 
●今後の課題
ア 試験で使用した遮熱剤の価格は、10a当り10万円近くを要することから、経済性の面についても課題があるものと思われる。
イ 「サマークイーン」の耐暑性については確認できなかったが、果実品質が高いことから、今後も現地での調査を継続したい。また、果重が2倍以上の大実系の品種があり、自家不和合性で耐寒性が弱いと言われているが、商品性に期待があることから、次年度以降の試験導入の価値があるものと思われる。現在、苗生産は挿し木により行っているが、疫病の発生が問題となっている。耐病性の品種情報もあることから、今後は接ぎ木栽培についても検討する必要が
ある。
ウ 露地栽培とハウス栽培の組み合わせの有効性は確認できたことから、今後の波及を図っていきたい。その際、防風対策と円斑病対策が課題となる。特に、円斑病については、適応薬剤が少ないことが課題である。
 
※実証調査の詳細は、以下からご覧になれます
『平成28年度気候変動適応産地づくり支援事業報告書 地球温暖化に伴う高温耐性品種等の導入とその普及を目指して~ パッションフルーツ施設栽培における高温対策と露地栽培の実証~』より)
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